「経済的な力と精神的な自立」-自由を得るために。

下重:そうね。私は今とても自由です。その自由をどのように獲得したかというと、2つあります。ひとつは経済的な力。人を養えなくてもいい、死ぬまで自分で自分を養えるだけの力を持つこと。もうひとつは自分で考えて、自分で感じて、自分で選ぶという精神的な自立。経済と精神。2つ揃わないと自由は手に入りません。

「家族」を作らなきゃ幸せになれない? 母親を経験しない人生から見えたこと(wotopi /下重暁子さんインタビュー 第3回)

 

81歳の下重さん。年齢を重ね、思考と選択を積み重ね、自分の価値観で揺らがなくなるのでしょう。とてもステキな方です。

 

自分で考えて、自分で感じて、自分で選ぶという精神的な自立。責任も「自分で」。自由には責任も伴います。

選択の基準を自分で考える。自分の選択を後悔しない。失敗したくないから、迷ったり、悩んだりするのでしょう。失敗しても、後悔しないで、次につなげていこう。

世間の大多数から違った行動をすると、周りからとやかく言われることも多くなります。

「揺るがない自分」を、時間をかけて作っていくこと。それは、毎日の積み重ね。他人軸でなく、自分のやりたいことをやっていこう。

人間は迷いながら、必死に考えて選んで、自分の人生を生きていくもの。

いろんな人がいて、いろんな声がある中で、毎日自分を確認して、思考を繰り返すことで自分という人の基礎ができる。他人は気軽に意見したり、評価したりするけれど、人生の責任をとってくれない。常識的とか一般的ではなくても、幸せに感じられればいいな。「自由に生きてたね」って言われたら、褒め言葉です。

それには、経済的な自由と健康な身体が大事です。

 

『自分で働いて、衣食住が足りていて、自分の生き方があればそれでいいじゃない。』

自分の人生を毎日積み重ねていきます。